過去ログ - 京太郎「あの人が言っていた」 part2
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6: ◆EEGknAt6l2[saga]
2014/03/30(日) 00:54:32.46 ID:7qnE9m5f0
「……美穂子のことよ」

「福路さんですか? たしかに最近来ませんけど」

「それだけならいいけど、連絡も取れないの」

「忙しいのかなって思ってましたけど」


 うちの生徒会への差し入れは福路さんの好意だし、予定が詰まっているのなら来られなくもなるだろ。

 だが、こっちから連絡が取れないとなると話は全然違う。

 最近はワームもおとなしいし、悪いことがあったとは考えたくないが、とにかく心配だ。


「あの子にもプライバシーがあるし、あんまりしつこいのもどうかと思ってたけど、いい加減潮時ね」

「ってことは……」

「向こうの学校とコンタクトをとるわ」

「じゃあ、その前にちょっと確認を」


 携帯の電話帳の中から福路さんの番号を呼び出す。

 機械音痴が気になるが、電話をかけてくるのだから出ることもできるはずだ。

 思えば、いつも向こうから連絡してくれるから、自分からかけたことはあまりない。


「……出ませんね」

「だから言ったでしょ」

「会長限定の着信拒否かもしれないと思って」

「それ地味に傷つくからやめて……」

「まぁ、福路さんに限ってそれはないとは思いますけど」

「なら言わないの」

「なんかその、すいません」


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