114:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 22:32:19.91 ID:JNTyPC270
でも……もしそれを使ってくれる人がいるなら、その人に渡すのが一番有意義だとも思う。
幸いにも、春香を説得する理由だってある。
ぼんやりと鍵を眺める瞳の焦点を春香に合わせる。
「良かったらこれ、受け取ってもらえないかしら」
「えっ?」
私は戸惑う春香の手に鍵を握らせる。
「えっと……もしかしてこれ、千早ちゃんの家の?」
「まだプロデューサーに聞いたばかりのことなんだけど、実は海外レコーディングの話が来てるの」
「ほ、ほんと!?」
「多分、何日も家に戻らない日が来ると思うわ。だから、春香にこれを持っていて欲しいの」
「私に?」
「私の部屋で良かったら自由に使って。それなら、春香ももっと自分の時間ができると思うから」
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