過去ログ - 千早「笑顔の思い出」
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115:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 22:33:54.67 ID:JNTyPC270

「……ありがとう、千早ちゃん」

春香は大事そうに胸にそれを当てる。

「でもこれは使わないよ」

「どうして?」

「だって私がここに来てる理由は、千早ちゃんがいてくれるから。千早ちゃんがいなかったら、ここに来ても寂しいだけだから」

春香は照れくさそうに舌を出す。

「それにずっと千早ちゃんに甘えっぱなしだと、私も中々一人立ちできないと思って」

「春香が甘えてるなんて、全然そんなこと思って……」

「だから、本当に辛くなったときだけ使わせてもらうね」

そっと春香の右手が私を撫でてくる。

さっきまでいじけていたのに、いつの間にか私が慰められているような感じがする。

無意識に口元が緩み、小さく微笑んだ時だった。

「ごはん〜」

「ラブラブなのは良いから、真美たちのことも忘れないで〜」

春香と顔を見合わせ、ちょっとした緊急事態にくすりと笑った。




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