140:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:38:45.68 ID:JNTyPC270
喉が焼けるように熱い。
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
141:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:39:43.54 ID:JNTyPC270
ふらついた頭で山と積まれたダンボールの一つを手にする。
これだけ数があると探すのも一苦労だけど、きっとどこかには入っていると思う。
142:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:40:46.60 ID:JNTyPC270
今の私ならばドアノブにかけるだけで十分だろう。
もう八年も待たせてしまった。
143:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:43:09.10 ID:JNTyPC270
ゆっくりと周囲を見渡しても、そこには誰もいない。
いるはずがない。私から彼女を突き放したんだから。
144:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:45:14.56 ID:JNTyPC270
そんな春香を自分から見つめるようになったのはいつからだろうか。
プライベートでも仕事でも、いつもいつもいろんな笑顔を見せてくれた。
145:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:47:02.18 ID:JNTyPC270
…………
…………
146:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:49:30.65 ID:JNTyPC270
「春香……春香……」
涸れた喉で嗚咽するように名前を呼んだ。
147:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:50:56.09 ID:JNTyPC270
その時だった。
「ごめんね。絶対使わないって言ってたのに」
148:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:53:15.31 ID:JNTyPC270
春香は私を胸の奥で抱きしめる。
「はる……か」
149:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:55:31.42 ID:JNTyPC270
「帰ってって……どうしてあなたはいつもいつもそんな勝手なことばかり……!」
「私だって分からないよ……。でもあれ以上進んだら、私はもう二度と千早ちゃんの顔が見れないって!」
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