過去ログ - 千早「笑顔の思い出」
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39:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/30(日) 23:29:16.18 ID:F/+i4S6Q0

「千早さん、春香が……春香が……」

美希が絶望しきった表情で私を見てくる。私の顔もきっとそんな感じだろう。

一方で春香はルンルン気分で美希が食べていたおにぎりの包装を使い、二本目の製作に取り掛かっていた。

「美希、しっかりして!」

「千早さん、ミキはもうダメなの……立ち直れそうにないの……」

流行を牽引する立場からの美希からすれば、この春香の所業は許しがたいものがあったんだろう。

年こそ違えど、二人のライバル関係は765プロでも一際。

だからこそ、美希が受けた衝撃はかなりのものだったに違いない。

美希はふらふらとおぼつかない足取りで、落としたおにぎりも拾わずに帰路へ着いた。

普段からレッスンをサボリがちな美希だけど、今日ばかりはフォローしておこう。

「えへへ。千早ちゃん、どうかな?」

くるっとその場で一回転。

ビニールに残っていた海苔がキラキラと周囲に舞う。

美希と言う尊い犠牲を払って得た満面の笑みで喜ぶ春香に、私は何も言えなかった。




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