61:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/31(月) 00:17:06.57 ID:TlJ/t+Bb0
肝心の春香は肩を落としたままだ。
「春香……」
少し冷たくしすぎたかしらと、心の中で反省をする。
春香なりに楽しみにしていたはずなのに、私はそれを無下にあしらってしまった。
けれど、目の前の顔を再び見るとそんな気は更々なくなった。
俯きながらも、時折様子を伺うようにこっちを横目でちらちらと見てくる。
目と目が合った瞬間、春香は慌てて目を逸らした。『しまった!?』と言わんばかりの表情付きで。
春香お気に入りのリボンがなぜか黒く見える。
本当に悪いと思っているんだろうかと疑問が沸く。
しかし演技とはいえ、このまま落ち込ませた状態にするのは少し気持ちが悪い。
「私は気にしてないから。早く家に戻りましょう」
内心で大きな溜息をつきながらそう声をかけた。
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