48: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 18:50:49.56 ID:V7PLv1990
「悪い悪い、待たせた」
「いえ。ひとつ持ちますねー」
買い物をレジに通して駆けてきた上条が持っていた袋は三つ。それぞれがそこそこ大きめで、片手に学生鞄を持つ彼には厳しそうに見えた。
有無を言わさず一つ奪い取って、片手に持つ。うん、予想ほど重くはない。
「え…流石に悪いよ、してもらってばっかで。寧ろ今からなにか奢ろうと思ってたのに」
「まあまあ、あたしが持ちたいだけですから」
だって、こうしないとその辺でお礼してくれて送っくれてさようなら、になるから。つまり上条はすごくいい人なのだが、それでは佐天が面白くない。
「それでですね、そこで初春と御坂さんが――」
「ははは!あいつにしては珍しいな」
演出で引き付けつつあえて『本当の話』をしておく。もしここで作り話をした場合、御坂と上条が会話したときにバレてしまう危険性があるからだ。
(そろそろかな。時間もジャスト…うん、ビンコ)
曲がり角を曲がったところにあるのは、凹んだ自動販売機。上条の家に向かう途中にあるその自動販売機のまえに立っていたのは、
「あ、アンタ!…に、佐天さんじゃない」
「あたしはついでですか、御坂さーん?」
最強の電撃使いにして上条当麻を思う乙女、御坂美琴だった。
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