過去ログ - 「安価で月の聖杯戦争に挑む」 -SS速報VIP

過去ログ - 「安価で月の聖杯戦争に挑む」

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376:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/21(月) 01:57:17.83 ID:XDzyJMfeo
「ううん。その話は無関係じゃないわ。私は善意で声をかけたわけじゃない。
　あなたのウィザードとしての能力が、私の役に立つことを期待して、取引を持ちかけようと思っていただけ。
　だから、もしあなたが記憶と共に技能を失っているなら、取引は成り立たない」

当たり前と言えば当たり前の話。
凛さんは、このゲームが命懸けであることを理解している側の参加者だ。
最後に生きて帰れるのが一人だと分かっていれば、他の参加者に情けをかけようとは思わない。

「それで、なにか無いの？　古い魔術の再現プログラムとか」

自分だけの特殊技能と言えば……エネミーや敵サーヴァントのレベルを下げられるような気がする。

「エネミーだけじゃなくてサーヴァントのレベルまで下げられるの？　しかも半永久的に？　それ、本当？」

まだ使ってみたことはないが、やればできそうな気はする。

「それは凄いわね。サーヴァントは、初めからクラスの枠組みに合わせて制限を受けてる分
　その枠組み自体が防壁となってデータを守ってる。半永久的な弱体化なんて、サーヴァントにしかできない大技なんだけど……

　でも今の私には必要無いわね。一回戦の相手のマトリクスはもう集め終わってて、負ける要素は無いわ。
　そもそも、こうして他の参加者にちょっかい出せるのは、もう勝利の目途が見えてるからだから」

なるほど。流石に優勝候補だけはある。
慢心とも取れる言葉だけど、彼女が言うと説得力がある。

「だから、できればあとあとまで役に立つ限定礼装なんかが欲しいのよね。
　購買を通すとマージン取られるし、誰が何を買ったのかチェックしてる奴なんかもいるから
　できれば自分で作るか、こうして直接取引する形で武器を揃えたいのよね」

つまり、お店に売るんじゃなくて、直接自分に売った方がお得だと言いたいわけだ。
――それはなんというか……営業妨害ではないだろうか？

「どうせこの会話だってムーンセルには監視されてるんだから、大丈夫よ。ダメならすぐに警告が入るわ」

どうしよう　↓３
１．なら二回戦以降の戦闘で協力しよう　２．実は聖杯っぽいものを持ってて……
３．キャスターが作る礼装でどうですか？　４．ほかなんでも

今日はここまでー

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