過去ログ - 【安価】進行選択ゲーム×仮面ライダー鎧武 File.6【オリジナル世界観】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】進行選択ゲーム×仮面ライダー鎧武 File.6【オリジナル世界観】

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713: ◆QNL99VWo9I[saga]
2014/04/17(木) 19:50:54.30 ID:WG/MdHqX0
ルナ「こっちの方に行こう。」

俺は優と手を繋ぎながら歩き出す。
しばらくゆっくり歩いていると、少し開けたところへ出た。

そこは、ユグドラシルタワーの近く。
華麗なイルミネーションが、ハッキリと見える場所だった。

優「わぁ…」

優が思わず笑顔になる。
ここまで大きな建物が電飾によって輝いているのは、本当にとても綺麗だった。

優「…あ、そうだ。」

優は何かを思い出したのか、カバンから何かを取り出した。
それは、可愛らしいリボンがかかった袋だった。

優「ルナにクリスマスプレゼントがあるんだ。」

ルナ「俺も、優にクリスマスプレゼントがあるんだ。」

俺もそう言って、綺麗にラッピングされた箱を取り出した。

優「はい。」

ルナ「ありがとう。俺からも、はい。」

優「ありがと、ルナ。」

お互いのプレゼントを交換し合う。

ルナ「開けてもいいかな？」

優「どうせだから、一緒に開けようよ。」

ルナ「いいよ。それじゃ、せーの…」

リボンを取り、袋を開ける。
そして中から出て来たのは、オレンジ色の手編みマフラーと、狐色の手袋だった。

優「…あ、ルナのもマフラーと手袋だ。」

優は驚いたように言いながら、俺が贈った黄色のマフラーを巻く。
俺も優に貰ったオレンジ色のマフラーを巻いた。

優「被っちゃったね。手袋は色まで同じだし。」

ルナ「考えることは同じってことかも。それに『てぶくろ』と言えば、この色かなって。」

優「…うん。私も『てぶくろ』と言ったら、これかなって思ったんだ。」

手袋をはめながら「てぶくろ」のことを少しだけ思い出す。
あいつは、優と俺との、2人だけの思い出だ。

しばらく、無言で優と見つめ合う。
優が俺を見ながら、静かに口を開いた。

優「…ねぇ、今度はルナからキスしてよ。」

ルナ「え…それはちょっと恥ずかしいんだけど…」

優「ダメ。絶対にルナからしてくれないと。」

ルナ「…どうしても？」

優「だってさ。この前ルナ、私とキスしたでしょ？」

ルナ「…うん。」

優「でも、聖夜さんともキスしたでしょ？」

ルナ「いや、あれは留奈が無理矢理…」

優「したでしょ？」

ルナ「だから、あれは…」

優「したよね？」

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