過去ログ - 【安価】進行選択ゲーム×仮面ライダー鎧武 File.6【オリジナル世界観】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】進行選択ゲーム×仮面ライダー鎧武 File.6【オリジナル世界観】

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714: ◆QNL99VWo9I[saga]
2014/04/17(木) 19:52:11.81 ID:WG/MdHqX0
ルナ「…はい。」

優「あのときは、私も聖夜さんも、どっちもルナにキスしたんだ。でも、それじゃダメなの。だって、ルナの彼女は私だもん。」

ルナ「…つまり？」

優「この前のままじゃ、私も聖夜さんも同じじゃん。だから、私には…私にだけは、ルナからキスして欲しいの。」

ルナ「…分かった。けど俺も、一つだけ優に分かって欲しいことがあるんだ。」

優「何？…んっ。」

優が疑問を口にした瞬間、俺は優に言われた通り、俺の方からキスした。
こんな風に不意打ちしないと、恥ずかしくて出来ないから。

ルナ「…」
優「…」

どれくらいの時間が経っただろう？
とても長く感じたが、実際には、瞬く間だったかも知れない。

俺はそっと、優から唇を離した。
そして、優に伝えなきゃいけないことを言う。

ルナ「留奈と優は同じなんかじゃないよ。俺にとって特別な人は、優だけだから。」

優「…本当に？」

ルナ「本当に。絶対だよ。」

優「…ありがとう、ルナ。」

優の顔がほころぶ。
その瞳は、ユグドラシルタワーのイルミネーションを映し、うるうると輝いていた。

優「…ねぇ、ルナ。もう一回キスして。」

ルナ「…恥ずかしいから、今度は優から…」

優「もう一回。」

ルナ「…でも、俺も優からして欲し…」

優「もう一回。」

ルナ「…しなきゃダメ？」

優「ダメ。」

ルナ「…分かったよ。」

俺はゆっくりと、優に顔を近づける。
瞳を閉じた優の唇と、瞳を閉じた俺の唇が重なる。

聖なる夜の掛け替えのない時間は、ゆっくりと過ぎていく。
重なり合う俺と優の姿を、街のイルミネーションが幻想的に映し出していた。

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