過去ログ - 高峯のあ「のあの事件簿・東郷邸の秘密」
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9: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2014/04/02(水) 19:23:07.60 ID:ZZ/zmGLV0
のあ「返り血が少ないわね」

亜季「前方の血は犯人がほとんど浴びたと考えられております。血のついた服等は見つかっておりませんが」

久美子「犯人は支えるのを止めて、被害者を俯けに路上に倒した。その後、背中も滅多刺し」

のあ「写真は?」

久美子「これね。背中は傷のバリエーションが豊富よ」

真奈美「むぅ……」

久美子「うーん、やっぱりそうか」

のあ「どうかしたの?」

久美子「いや、どんな姿勢で刺したのか、気になったのだけど、血痕の散り方を見る限り、横に座っていたようね」

亜季「路上に座っていたのですか?」

久美子「そうよ。この辺に座って、グサグサグサっと。背中は全部で16か所」

真奈美「横に座っていたのか、覆いかぶさらずに」

のあ「間違いなく死んでることはわかってたわね」

久美子「で、最後だけれど。被害者の手が伸びてるのわかるわよね?」

のあ「ええ」

久美子「傷は腹部と背中以外にもう一つ、それが両手の小指」

真奈美「小指?」

のあ「写真はあるの?」

久美子「はい。見ればわかると思うけど、小指は……」

のあ「なるほど」マジマジ

真奈美「何が映ってるんだ?」

のあ「むしろ無いわよ」

真奈美「まさか」

のあ「小指はないわね。切断された、というには皮が残りすぎてる。皮と筋肉を切った後に、関節から引き抜いた、ってところかしら」

久美子「さすがね、やっぱり鑑識課あたりに来ない?」

のあ「お断りするわ。集団行動は苦手なの」

真奈美「苦手どころじゃないだろう」

のあ「うるさいわ。久美子、詳細を教えて」

久美子「さっき、のあさんが言った通り小指は切り取られてます。被害者の横に座って、ハサミのようなものでチョキチョキと。ハサミで皮と筋を切り取って、付け根の関節を外して小指をはずした」

のあ「大和巡査、小指は現場に?」

亜季「小指は持ち去られております、ハサミも見つかっておりません」

久美子「小指を取ると、犯人は死体をこのままにして立ち去った。私の想像だけど、この犯人、相当手際がいいわ。人を殺しなれてるとは言わないけど、少なくとも生物を切ったことはあるはずよ」

亜季「犯人は短時間ですべて済ませたと推測されております」

のあ「ありがとう、久美子。ところで、ひとつ聞きたいことがあるのだけど」

久美子「どうぞ」



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