18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:23:06.40 ID:48eboR7a0
志希がズンズン行くと、やっぱり岩の上にクラリスがいて、
「あなたはどちらへ行かれるのですか?」
と尋ねました。志希が
19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/04/03(木) 17:23:42.57 ID:r2Eue7nJo
◯<俺の仲間か
20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:24:32.81 ID:48eboR7a0
志希がロザリオを持って、ズンズン行くと、分かれ道に出ました。三本の笹がそれぞれ
『いくなっちゃ、ガサガサ』
『いくっちゃ、がさがさ』
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:25:02.12 ID:48eboR7a0
しばらく行くと、木の上で鳥が
『いけっちゃ、トントン。いけっちゃトントン』
とないていたので、なおも行くと、今度はヒョウタンがぶら下がっていて、
22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:25:48.99 ID:48eboR7a0
志希が、ズンズン行くと、大きな笹で出来た船がツー、ツー、と流れてきました。
それに乗ってズンズン行くと分かれ道の先に大きな沼があり、そのそばにスタナシの木とエナナシの木がありました。
志希はクラリスの話を思い出し、
23:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:26:23.62 ID:48eboR7a0
スタナシは、風が吹くたびに
東のがわは おっかねえぞ
24:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:27:18.18 ID:48eboR7a0
そこで志希は、南のがわから木に登って、スタナシをもぎました。
「やった!スタナシみっけ、イイ匂い♪」
ところが木を降りるとき、うっかり沼の方の枝にのっかてしまい、
25:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:28:03.50 ID:48eboR7a0
「私の宝のスタナシをとろうとするなんて!」
「待って!あたしはお父さんのために!」
「ええい、問答無用!レアメダルにしてあげます!」ヤァー
26:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:28:51.23 ID:48eboR7a0
「フフーン、カワイイボクをメダルになんかにするからです!」
「た、助かりました…、お姉ちゃん、ありがとう!」
「だから、あなたの方が姉だと…」
27:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:29:49.55 ID:48eboR7a0
3人はスタナシをもぎ取ると船に乗せ、帰ろうとしました。
ところが、突如として沼が荒れ始め、ちひろが現れたのです。
「逃がしはしませんよ!貴方達の魂はわたしのものになるのです!」グオォ
28:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:30:40.23 ID:48eboR7a0
「ナニソレスゴい、でも、キミのような悪魔に、あたし達の魂は渡さないよ!」
志希がそう言うと、ちひろは緑の雷撃を放ち3人を転倒させ、叫んだのです。
「愚かな人間め。その悪魔に、魂を奪われなさい!!」ババリバリッシュ
29:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:32:13.45 ID:48eboR7a0
3人は雷撃を避けながら、一箇所に集まりました。そして、志希がロザリオを取りだし、
「確かに、人間は愚かかもしれないね。でも、あたし達の中にあるのは欲望だけじゃないよ。
あたし達姉妹の絆の化学反応、見せてあげる♪」
30:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:32:56.03 ID:48eboR7a0
ロザリオの放つ光の雨に包まれると、ちひろはたまらず
「きゃあぁぁ」
と叫び、大量のメダルになって消えてしまった。
31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:33:40.99 ID:48eboR7a0
呆然とする3人に対し、クラリスはちひろのことを語り始めました。
「彼女は元々、私達と同じ女神でございました。しかし、長い間宝のナシを狙う人間達の欲望を受けてしまい、悪神になってしまったのです。」
「そうだったんですか…」
32:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:34:59.84 ID:48eboR7a0
「はい、私達は彼女をこの沼に封じましたが、彼女はナシをとろうとする人間の欲望を取り込み復活しようとしていたようです。」
「でも、ボク達がそれを阻止したんですね!」
「お陰で彼女に取り付いた欲望も払われました。時が経てば元の清い女神に戻るでしょう」
33:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:36:25.24 ID:48eboR7a0
「ボク達帰って来れたんですね!」
「ナシも取って来れましたしね!」
「じゃあ、早くお父さんにあげないとね♪」
34:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 17:39:31.93 ID:48eboR7a0
志希にゃん昔話シリーズ第2弾!今回はちゃんと、志希にゃんが主役です。
元にした話は、岩手県の民話『ヤマナシもぎ』です。沼の主が元は神様って言う設定は私の地元の似た話の物です。
総選挙では、とても可愛い志希にゃんを応援してあげてください!
35:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 18:21:51.52 ID:1qt538Pw0
てす
36:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 18:22:22.03 ID:1qt538Pw0
荵吶°
37:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/04/03(木) 18:29:52.32 ID:Uxwo54av0
誘導されて
みんな可愛い
38:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/04/03(木) 19:43:22.22 ID:Yk4lY5I10
乙
38Res/15.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。