9:1[saga]
2014/04/03(木) 23:05:43.36 ID:JbV5wcEX0
「私はねー、皆を笑顔にする仕事をしてるんだーっ」
跳ねるような声と共に、繋いだ手の振りも大きくなる。
少女は少しだけそれに振り回されながら、笑顔で答えた。
「おねえちゃんすごーい!!」
少女がそう言うと、春香は唖然とした。
こんな他にとっては曖昧とした、鼻で笑われるような答えを、少女は信じたからだ。
「…………信じてくれるんだ?」
少し怯えた風に春香は聞いた。
未知の反応に対する恐怖かもしれない。
震えてはいない、だが今の春香は誰よりも臆病だった。
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