27:1 ◆bUpU62Jb7o[saga]
2014/04/05(土) 14:59:21.74 ID:FS5ZxEzDo
「落書きなんて…… 落書きなんてどうでもいいではありませんか!どうして貴女は
自分をもっと大事にしないのですかっ!? 」
桃華お嬢様はあふれる涙を気にせず、私を力の限り怒鳴り付けました。
「シスターを辞めて日本に来たのは、残された時間を自分の為に使おうと決めたから
なのではないですか!? 貴女が望めばわたくしもお父様も何でもしてあげますのに、
貴女はこのまま最期まで教会の掃除だけして死ぬつもりなのですか!? 」
桃華お嬢様はそう言い残して、泣きながら病室を出て行かれました。お嬢様の涙を
見て、私はようやく彼女にひどい事をしてしまったと気付きました。日本に来てから
およそ2ヶ月、私は自分の事で頭がいっぱいで周囲が見えていませんでした。
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