39: ◆MU56p3v17.[saga]
2014/04/06(日) 15:51:23.59 ID:jtJrI72l0
>>38 訂正
フリット「くそっ! 相手の動きさえ見れば、予測はできるはずなんだ……!」
ブルーのセンサーを頼りにジェノアスを追うが、追い切れない。
無論、機体のせいではない。
無重力空間におけるフリットの意識が、ウルフの機体を捉えてくれないのだ。
ウルフ「ほらほら! どこを見てやがる!」
ブルーの背後に回っていたジェノアスが、すかさず信号弾を発射する。
振り向いた時には既に遅く、新たなマーカーがブルーの背部に着弾した。
フリット「ちいっ……! 調子にのるなあッ!」
ブルーの放つ信号弾が、ジェノアスを追う。
だがそれらは、辺りにあるデブリや障害物に当たり、破片を撒き散らすのみ。
ウルフ「早くしないと逃げちまうぞ!」
素早く移動するジェノアスを追うべく、フリットも急加速をかけた。
宇宙用に換装したとはいえ、EXAMデバイスに記録されていたデータによれば、このブルーディスティニー1号機は大気圏内における戦闘を想定して設計されていた為か、空間機動には分が悪いのかもしれない。
だがその考えを、フリットは認めたくなかった。
なぜなら、バラガスやエミリー、ディケにまで協力してもらって完成させた宇宙戦仕様のカスタムパーツやプログラムが役に立たないと言うならば、彼らの努力を真っ向から否定することになるからだ。
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