過去ログ - 阿良々木暦「まことネレイス」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/09(水) 23:14:19.36 ID:hfXL+YRR0

好きなのに冷たくしてしまう。
社会に反抗的なヤンキーが雨の日濡れた仔猫を助ける。
清楚で真面目な委員長が実は小悪魔なギャル。
いかつい身長二メートルの柔道部エースの趣味が裁縫とお菓子作り。
悔しい、でも感じちゃう。これは違う。

極端に表現してしまえば、いわゆるギャップ萌えである。
少量の矛盾はむしろ好意的なものとして受け取られるいい例だ。
完璧なものは美しいが、親しみは感じられないからであろう。
羽川のような完璧超人並の完成された人間はそれ故に近寄りがたく、実際羽川は周囲から尊敬され、崇拝され(主に僕に)、慕われてはいるものの、親友と呼べるほど身近な人物はそれこそ片手で数えるほどしかいない。
あまりにも完璧なものは、畏れの対象になりかねない。
何でもかんでも萌え萌えの現代において、神が全能すぎて神様萌え、とならないのと似ていると言える。

分かり易い例を挙げると、今や日本一有名な五人組男性アイドルグループは当初、『隣に住む気さくなお兄さん』をコンセプトに組まれたらしい。
また、今も一世を風靡し続ける大量量産アイドルチームも、コンセプトは『出会えるアイドル』だ。
僕は日常生活で会ったことないけれど。
何物も寄せ付けない程に美しいアイドルよりも、多少平凡で、親近感の湧く方が支持される傾向にあることがここから窺える。
アイドルの本来の意味は偶像崇拝、であるにも関わらず、だ。ここにも矛盾は存在している。
大仰なことを言えば、矛盾は現代において欠かしてはならない要素の一つとも言えるのだろう。



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