31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/10(木) 19:21:02.33 ID:pG5fqgIz0
××××××
「――と言う訳なのです、阿良々木さん」
「…………」
私がお手洗いから戻ると、プロデューサーさんと真宵ちゃんがおしゃべりをしていました。
「阿良々木さん?」
「……なあ八九寺、何か、違和感がないか?」
「違和感、ですか?」
「ああ、確信して言えるものじゃないんだが……何かがおかしい気がする」
「うーん、私は特に何も感じませんが」
「……そうか、僕の勘違いかな」
「おや、三浦さんがお戻りですよ」
二人は私に気付くとこちらに向き直ります。
プロデューサーさんは過去にこのような怪奇現象に遭遇する機会が多かったと聞きます。
そのせいでしょうか、僅かながら気付き始めているようです。
気付き始めている?
何を?
「…………?」
プロデューサーさんの言う通りかも知れません。
今のわたしは何かがおかしい。
真宵ちゃんを従来の友達のように知っている。
プロデューサーさんが迎えに来てくれる時間を知っている。
これから何が起こってどうなるのか、大体の予想がついてしまう。
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