1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/13(日) 21:39:43.45 ID:EImChXmvo
兄「うー寒い寒い、朝はやっぱ冷えるなあ…」
妹「あ、おはようございますお兄様」
妹「珍しく早起きですね?」
兄「たまたまだたまたま」
兄「それより妹、火をくれ火を」
妹「わかりました、私の指の近くにどうぞ」
兄「おう」
ボッ
兄「あーあったかい、やっぱ便利だなこれ」
妹「お役にたてて何よりです」
妹の指先からは火が出ている。
ライターとか使ったわけでも、マッチとか擦ったわけでもない。
こいつは念ずるとどこにでも火を放てる。
なぜかって?
それはうちの妹が超能力者だからだ。
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2014/04/13(日) 21:40:32.37 ID:EImChXmvo
妹がはじめに超能力を使ったのは、彼女が五歳の頃。
台所でこけそうになった母親を起こそうとしてサイコキネシスを放った。
母は驚き、父といろいろ相談して、施設に隔離でもしようかと考えたらしい。
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2014/04/13(日) 21:40:58.48 ID:EImChXmvo
近所でも妹のことは有名で、英雄視するやつもいれば、煙たがって冷たくするやつもいる。
良くも悪くも、人とは違う存在なのだ。
それでも妹の存在を認めてくれる人がいるのは、俺はありがたいことだと思っている。
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2014/04/13(日) 21:42:02.55 ID:EImChXmvo
妹「お兄様、なにをぼーっとしてらっしゃるんですか?」
兄「ああいや、別に」
兄「それより高校生活はどうだ、慣れてきたか?」
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2014/04/13(日) 21:43:03.21 ID:EImChXmvo
ピンポーン
兄「あれ、こんな朝っぱらから来客かよ」
妹「お兄様、私が出ます」
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2014/04/13(日) 21:43:44.04 ID:EImChXmvo
兄「…粗茶ですけど、どうぞ」
科学者「いやいや、お構いなく」
兄「それよりもあんた…いったい何者なんです」
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2014/04/13(日) 21:44:31.61 ID:EImChXmvo
妹「…科学者さん、そろそろ本題に入っていただきたいです」
科学者「ああ失礼、長くなったね」
科学者「…しかし本当は君、テレパシーで私の考えはわかっているだろう?」
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2014/04/13(日) 21:45:08.58 ID:EImChXmvo
科学者「…今言った通りだ」
兄「な…何言って…ば、爆発?」
科学者「そう」
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2014/04/13(日) 21:46:07.68 ID:EImChXmvo
兄「…あんたも超能力者なのか」
科学者「いいや私は違う、さっきも言った通りの、何の能力もないしがない科学者さ」
科学者「…だが超能力者の研究ばかりしているうちに、簡単なテレパシー…」
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