212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 08:58:02.86 ID:aFMIt3ru0
放送を聞き終えた四葉幸子(30番)はますます男子に対する嫌悪感が増した。
許せない!
非力な女の子を[ピーーー]なんて絶対に許せない!
[ピーーー]!
男子全員殺してやる!
放送で友人の幽々子は呼ばれなかったが、怒りでいっぱいになった幸子はそれに気づかなかった。
そして、幸子に近づく者がいたが、彼女はそれにも気づく事はなかった。
「ゆっちゃん?」
突然の声に驚き、振り返る。
そこには友人の雪原幽々子(女子29番)がいた。
「幽々子ちゃん!幽々子ちゃんだ!!」
あまりの嬉しさに涙し、駆け寄ろうとしたが、途中で止まった。
幽々子が、コルトパイソンの銃口をこちらに向けていたので。
「幽々子、ちゃん?」
「こ、来ないで!私を[ピーーー]つもりだったんでしょ!!」
[ピーーー]?
私が、幽々子ちゃんを?
そんなまさか。
「違うよ。私は」
「じ、じゃあその手で握ってるのは何よ!」
幽々子は幸子の握ってる斧を指差す。
「ち、違う!違うの!誤解よ!」
「嘘!そう言って私を[ピーーー]んだ!」
言い終えるのとほぼ同時に銃口が火を吹いた。
弾は斧を握っている右腕に当たり、幸子は斧を落とした。
「ゆゆ」
「気安く呼ばないでぇ!!」
幽々子がもう一度引き金を引こうとした時だった。
突然、幽々子が倒れた。
「幽々子ちゃ、ん?」
倒れている幽々子に近づく。
首に、銀色の矢が生えていた。
「ひっ!」
振り向くとそこには委員長の黄山登(男子4番)がいた。
隣には、赤嶺智(男子3番)がいた。
「……あ……」
幸子は直感で分かった。
この二人はゲームに乗ってる。
純粋に、楽しんでる。
二人だけじゃない。
男子は全員、ゲームに乗ってる。
「じゃあね、自己中女。」
智が銃口を幸子に向け、撃った。
弾は幸子の額を貫き、幸子は幽々子と折り重なるように倒れた。
【残り:27人】
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