過去ログ - 日向「強くてニューゲーム2」
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213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 09:00:55.01 ID:aFMIt3ru0

「それじゃ、俺は行くから。」

それだけ言って藍河高貴(男子1番)は公園から去って行った。
高貴を見送ると赤嶺智(男子3番)と緑先望(男子9番)はこれからの事について話し合った。

「んで、どうする?俺としては単独行動したいんだけど。」
「うん、それでいいと思うよ。」

特に否定する事もせず、望は頷いた。

「よし決まり。それじゃ、望、死ぬなよ!」
「赤嶺君もね。」

智が公園から走り去るの見届けると望も歩き出した。



紀田林檎(女子13番)は暗い道路を一人で歩いていた。
少し歩き、後ろを向く。
誰もいない。
そして、また歩く。
この繰り返しだった。

「うう、限界……」

体力が無くなったのか、林檎は地べたに座り込んだ。
デイパックから水の入ったペットボトルを取り出し、一気に飲む。
温くて美味しくなかった。
全部飲み干すとまた歩き始めた。

「……!!」

暫く歩いて、歌声が聞こえた。
低い声、多分、男子だ。
ヤバイ、と林檎は思った。
銃とかあれば、反撃したり、攻撃できるが、林檎の武器は爪楊枝だった。
ここは逃げるが勝ち。
早く、逃げよう。
逃げようとした時だった。
バシュッ、と風を切る音が聞こえた。
そして、それが林檎の聞いた最後の音だった。



「よし、一匹。」

望は林檎のこめかみに刺さったボウガンの矢を引き抜くと、素早くその場から走り去って行った。



斉川美波(女子18番)は目の前にいる赤嶺智にどう対処すれば必死に考えていた。
どうしてこんな事になったのかと言うと、数分前、美波は紀田林檎の死体を見つけ、悲鳴を上げてしまい、敵の智を呼び寄せてしまった。



今だ!

チャンスと思った美波は智に背を向け、全速力で走った。行ける!そう思った時だった。パァン、と乾いた音が響いた。瞬間、右足に激痛が走った。

「あっ…ぐぅう!!」

痛みに耐え切れず、倒れる。右足を見ると、太腿から血が大量に流れていた。

「う…そ………」

私、死ぬ?死ぬの?い、や。嫌!死にたくない!

「あああああぁあぁぁあ!!」

逃げようと立ち上がろうとしたが、もう遅かった。また、銃声が鳴り響き、そこで美波の視界は暗転した。



「ふ〜ん、まあ、こんなもんか。」


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