277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 09:50:43.53 ID:aFMIt3ru0
「だ、だって、その……なんか漏れそう、なんだもん……嫌でしょ? 漏らすとこ……見るのは」
「んっ……」
「……ちょ、何悩んでんのよ!」
ボカッと成美の鉄拳制裁を受けた。
「全く……」
「ごめんごめん……んじゃ、途中まで行くよ」
「……ありがと」
少しだけ
二人は教室から出ると慎重に歩き、一階へ目指した。
2号館にはトイレは一階しか存在しないからだ。
人の気配はしないが、それでも不安だった。
「……よし、いない」
扉を開けようと手を伸ばしーー一瞬だけ後ろを見た。
成美は目を見開いた。
誠太の後ろに、
誠太を力一杯突き飛ばし、言った。
「ありがとう」
突然、成美に突き飛ばされた誠太は倒れた。
「ありがとう」
そんな彼女の言葉とほぼ同時にぱららら、と耳が劈くような音がした。
「っ……な、にが……」
立ち上がろうとして、止まった。
成美が、血塗れの死体と化していた。
「なる、み?」
何で成美が倒れてる?
何で成美が血塗れなんだ?
何でーー。
そこで誠太の意識も暗闇に飲み込まれた。
智樹はマイクロウージーを下ろす。
目の前で倒れてる男女はもう息をしていなかった。
「馬鹿な二人だ。 生き残れるのは一人だけなのに」
鼻で笑うと、智樹は2号館から立ち去って行った。
男子15番本島誠太 死亡
女子16番六木成美 死亡
【残り14人】
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