305:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 10:09:25.93 ID:aFMIt3ru0
「歩美!歩美!」
「ぅ……う……この、糞女……!」
歩美は腕を抑えながら担当教官を睨みつける。
担当教官は涼しい顔でクラス全員に言った。
「さて、これで皆さん分かったでしょ? 逆らう生徒はそれなりの対処をするつもりなので変な考えは持たぬように」
担当教官のその言葉で誰もが黙り込んだ。
いつも騒がしいギャルグループの小倉由美(女子6番)、中谷香里奈、吉山瑛里華も青ざめて、歩美を見ていた。
担当教官はコホンと咳払いをした。
「さて、ルールについて説明しましょうかね。えーと、はい、ご存知の通り、皆さんには殺し合ってもらいます。基本的に生き残れるのは一人だけです。生き残れるためであれば何をしても構いません。制限時間は特にありませんが……24時間死亡者が出なかった場合はその時点でプログラムは終了、生き残ってる皆さんの首輪を爆発させて貰います。ああ、そうそう、皆さんがつけてる首輪は高性能で、首輪を無理矢理外そうとしたら爆発しますよ」
五十音のその言葉に何人かの生徒が慌てて首輪から手を離した。
「コホン、次に、デイパックの説明ですね。 東崎さん、あれを」
東崎と呼ばれた兵士は教卓にデイパックを置いた。
「このデイパックの中には、生徒名簿、地図、ペン、懐中電灯、食料、水、コンパス、そして、武器が入ってます。 武器は当たりもあれば、外れも入っておりますので、武器が気に入らなければ他の人の武器を奪っても構いません」
「それでは出発して貰いましょう。男子1番青島帝君」
名前を呼ばれた帝は一瞬、顔を強張らせたが、すぐに立ち上がり、デイパック係の兵士の元へ向かった。
「では、ご健闘をお祈りします」
担当教官の言葉と同時に帝の姿は外へと消えて行った。
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