334:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 10:30:00.69 ID:aFMIt3ru0
「そ、んじゃ私、見張りに行くから何かあったら直ぐに呼んでね」
麗香は軽く手を振ると扉を開け、外に出た。
バタン、と扉が締まったとき、爽子は自分の荷物を纏め、窓を開けた。
ーーーごめんね、麗香。
私、あんたのこと信用出来ない。
音を立てないようにゆっくりと外に出る。
そして、再び窓を閉じると全速力で走った。
それからどのくらい走ったんだろう。
走るのをやめたときには南の住宅街にいた。
「ここなら大丈夫、だよね」
そう安堵したときーーー。
「こんにちは」
声がした。
咄嗟に振り向くと、そこには大中寿美礼が笑顔で手を振っていた。
「あんた……大中……」
「どうしたの? そんな恐い顔して」
「別に」
寿美礼はギャルグループ全員に嫌われている。
勿論、爽子も寿美礼が嫌いだ。
「
「ぁ……」
全身に激痛が走った。
同時に身体中の力が抜け、爽子は倒れた。
「い……たい……」
一体、誰がーーー。
まさか、麗華が?
いや、麗華の武器はこんな強力なものじゃない。
だとしたら、これはーー。
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