過去ログ - 少女「あなたは勇者じゃない」
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20: ◆oU/2O5ujGod.[saga]
2014/04/15(火) 22:30:51.50 ID:xeDoUd6f0


青年「ところでさ、気になってたことがあるんだけど…」

婦女「ん?」

青年「君は信託を受けたんでしょ?」

婦女「……うん」コク

青年「その…、もしかして…、嫌…だったの…?」

婦女「どうかな……。でも、そのときは魔法よりももっと先にやりたいことがあったのは確か」

青年「それって……」ゴク

婦女「ふふ、それももう十分ね♪」



一方、当時少年とともにしていた一人身の少女も、8年前を境に大きく変わった。

まず、人前で魔法を隠さなくなった。否、魔法を積極的に使うようになったのだ。

そして、まるで性格が変わったかのように、多くの魔法を学び始めた。

どの魔法も強力なものだったが、同時に術者にあまりにもの負担が掛かるため使用を封じられた禁術ばかり。

どうしてそんな魔法を片田舎で習得できるのか…、一人を除いて、街の住民は不思議に思うしかなかった…

そして次に、攻撃魔法。火炎魔法は地獄の獄炎と化し、氷結魔法は絶対零度へと昇華させた。

当然、その魔法の才能の噂は外の世界へと広がり、国から招集の命令が下されるほどだった。

国の魔術士養成施設への編入を命令された少女だったが、なかば強引ともいえる取引を少女は提示し、成立させてしまう。

それは、施設への編入を約束するが、少年が成人を迎えるまでは絶対に拒否するというものであった。

それでも一人の子供のわがままに国が応じた理由は、彼女も成人までの間に全力で魔法の勉学と習得にあたると約束したためだ。

半年に一度の査察があったが、そのたびに査察団を驚異的な魔力で圧倒し、時には同族の魔術師が絶望し引退してしまうほどであった。



そして再び時は動き出す――



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