4: ◆oU/2O5ujGod.[saga]
2014/04/15(火) 21:47:44.84 ID:xeDoUd6f0
少年「……ねえ少女」
少女「ん? なに?」
少年「きみはやっぱり魔法使いになるべきだ。こんなに才能があるのにもったいないよ」
少女「…またそれ? あなたには関係ないでしょ」
少年「何度でもいうさ。きみほどの才能をもった魔法使いは僕が王都にいたときにも見たことがないよ」
少年「ふつうは術式や詠唱によって魔力を練り魔法をつかうのに、きみはそれを必要としない。それがどういう意味だかわかるかい?」
少女「あら、よく知ってるのね」
少年「勉強したから。でも僕には魔法は使えなかった」
少年「それよりも、きみが詠唱なしで魔法をつかえるってことは、それだけきみの秘めた魔力が膨大なものだということだよ?
少女「でしょうね。あなたの父親にも言われたわ」
少年「きみの才能は世の中の人のために使うべきだ」
少女「……あなたには関係ない」
少年「せめて、その回復魔法で街の診療所の手伝いとかさ」
少女「うるさいな。わたしはわたしの好きなように生きるの! 今はあなたの邪魔をするためにしか魔法は使わないから!」プン
少年「そんなのずるい! 僕は望んでも得られなかった才能なのに、不公平だ!」
少女「それは残念でした。あーあ……、しらけちゃった。わたしもう帰る!」タッ
少年「あ! ごめん! 言い過ぎたよ! 待って!!」ッタッタ
少女「ついてこないで! ついてきたらもうここにも来ないから!!」プン
少年「ごめん…、あやまるから! ごめん少女!」…テクテク
少女「……っ! 知らない!」タッタッ
少女(あやまらないでよ……、私が馬鹿みたいじゃない!)
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