過去ログ - 穂乃果「酒は飲んでも呑まれるな」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/16(水) 23:40:00.82 ID:ijUnC7Rk0
「おや、ことり……と、そっちは真姫ですか。何かあったのですか?」

園田海未は弓道部での練習を終え、μ'sの部室に向かうところだった。
ベンチで二人寄り添って座っているところに声をかけるなどという無粋は、本来なら海未の好むところではなかった。
しかし海未があえて声をかけたのは、見知った顔というだけではなく、様子が普通ではなかったからだ。
寄り添っているというよりは、まるでもたれかかっているかのような……

海未に気づいたことりは、人差し指を立てて「静かに」とジェスチャーした。

「真姫ちゃん、調子が悪いみたいで……今やっと落ち着いたところなの」
「そうですか……最近、無理をさせてしまっていたのかもしれませんね」
「それで、おうちの人に連絡したら、タクシーを呼んでくれるって言うから」
「それでことりが付き添いを」
「うん。これでも保健委員だし……それに、心配だし」
「ことり……」

ことりは優しい子だ。人の痛みに敏感で、友人のためには助力を惜しまない。
昔から一緒にいた海未はそれをよく知っている。彼女と幼馴染でよかったと、こういう小さな出来事のたびに海未は思うのだった。


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