24:唯野 ◆xM1rhmOJvo[saga]
2014/04/21(月) 19:26:07.29 ID:DHzXarPJ0
「今日は月が綺麗ね…。」
夜空に色づく黄金の月に照らされて、彼女の銀の髪はサラサラと風に揺られる。
「そうですね…。」
そう応えると女は、風で揺られる自らの黒髪に手をかけた。
「ですが、今日は風が強いです…。体を悪くするので、一旦中に戻りませんか?」
「それも併せて良い夜なのに…。でも、貴女が言うならそうするべきね」
銀髪の女はそう残念そうに言うと、夜空を少しの間仰いでから宿に戻った。
「ふぅ…。相変わらずロマンチックで女性らしい人ですね…。私も見習わなければなぁ…。」
一人テラスに残った黒髪は、一人の男を思い浮かべ顔を紅潮させた。
「あぁ…。兄様と離れた『七日間』が…。もう、過ぎたのですね」
「──明日に来たるは『四天魔王決定戦』…。楽しみにしていましょうか…。」
黒髪、もとい賢魔王は月を背に部屋へ戻る。
背にある月はただ静かに、黄金を魔界に振り撒いていた…。
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