過去ログ - QB「嘘」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/21(月) 00:26:02.99 ID:Cm6O3wMM0


 「んー……」


予想通りというか、予報通りというか

土砂降りの雨を教室の窓から眺めながら呻く


傘は恭介に渡したし、頼みのまどかはまさかの部活

仁美はお稽古ごとで忙しいし、最後の手段である予備を持って来ていないという有様


 「ま、いいけどね」


まどかの持っていた可愛らしい傘を思い浮かべ、二人はきついかもしれないし、と一人で納得する


仁美が綺麗という形容詞なら、まどかは可愛い、愛くるしいという言葉が当てはまる

あんな風に女の子らしいほうが、男の子は好きなのだろうな、と柄にもないことを思ってしまう

まあ、私には縁遠い言葉だけど


 「仕方ない、職員室ででも……」
 

溜息に二重の仕方ないという言葉を載せて吐き出す

雨が伝う窓に向けていた視線を教室へと戻すと、ちょうど教室へ入りかけてた人物と目が合った


 「やっぱりまだ帰ってなかったんだね、さやか」





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