127: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 00:45:59.38 ID:ZAqq2qmq0
あぁ、情報、情報、情報!
世界にはあまりにも情報が溢れすぎてる!
押しとどめることなんてできやしない。情報たちは洪水のように、プライバシーの壁を内から押し続けている。それを法律で縛る人間たちの何という愚かしさよ!
うふふふふふふふ。
くははははははは!
内心の笑いを自重しきれない。友人が気味悪げにこちらを窺っているのを察知し、努めて平静を保つ。
時計を見る。あと数分でホームルームだ。ぎりぎり宿題は間に合ってよかった。
と、クラスの男子が窓際に集まって、「なんだあれ」と騒いでいた。
途端に嫌な予感がする。
急いで能力を起動――周囲の能力者を網羅。
その数、三つ。
三つ――三つ!?
いつの間に、いや、誰が、くそ、思考がまとまらない。一つはもともといる分。もう一つは「なんだあれ」のぶんだとして、さらに一つは誰――いや、襲撃者に備える方が先なの!?
教室を飛び出した。この喧騒の中ならばきっとお咎めなどされるまい。
一階から轟音。
火の手があがる。
爆発が起こったのだということは想像に難くなかった。爆発。殺傷力に過ぎる。そしてあたしのデータベースには存在しない。誰だ。まだ見ぬ能力者がやっと姿を現したのか。
違う、と思考より先に直感がそう告げた。そして、ややあってから、思考が理屈をつけてくれる。
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