164: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:49:07.50 ID:D8toTj0A0
拳も金属バットも全て受け流し、俺様たちはそのまま地面に叩きつけられる。体がみしみしと音を立てて軋む。
金髪「クソッ……タレェッ!」
ダメージは既に回復しきった。即座に跳ね起き、反撃。
伸ばした腕を二枚の盾が挟んだ。
骨の断裂する音が体内に響く。
妹「花園に触れていいのは、お兄ちゃんだけ」
「汚れた手で花園に触るな、下郎」
大きく振りかぶられた盾が俺様の顔面に叩きつけられた。鼻っ柱が折れる。首が急角度に傾き、危うく頸椎をやるところだった。
仰向けに倒れるのを無理やり方向転換。勢いのままに後ろへと転がり、四つん這いの体勢をなんとかキープ。視界を追う前髪越しに、狂気のカップルへと視線をやる。
追撃の様子はない。ついでに、「時は金なり」の姿もない。逃げたか?
意識を僅かに逸らした間に、盾は優男へと戻っていた。仲睦まじく手と手を取り合って、二人は熱っぽい視線を送りあっている。
そうしてキスをした。舌を舐めあい、唾液を交換し合う、深いものだった。
金髪「……ガチかよ。気色悪いな」
会長「妹を愛するのがそんなに変か」
金髪「妹は愛でるもんだ。愛するもんじゃない」
会長「妹を愛したわけではない。愛した女が妹だった、それだけだ」
妹「そう。誰も花園たちの仲を裂くことはできないの。お母さんも、お父さんも、先生も。そしてこの世の中だって!」
妹「花園とお兄ちゃんは『連理の枝』! 決して結ばれることのない、悲劇のアダムとイヴ!」
妹「だから、ムムが花園に能力をくれたのは、この世界をエデンにするためなんだ!」
235Res/273.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。