165: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:49:33.21 ID:D8toTj0A0
会長「花園には何人たりとも触れさせない」
妹「お兄ちゃんに危害を加えるやつは、誰であろうとぶっ殺す」
それはチャペルで囁く愛の誓いだった。あまりにも内側に閉じていて、血に塗れてはいるけれど。
二人の世界はここで完結している。他者を全く必要としない自給自足の完璧な関係。まるでウロボロス。
金髪「……近親相姦は、タブーだぜ?」
会長「知っている」
妹「だから花園は、世界を作り替えるの」
あの宇宙人によって。
と、二人は揃えて言った。
思考を回す。
二人一組。それはいい。わかった。
だが能力者が二人と言うのは考えにくい。確かにあの宇宙人は十人と言った。二人が一心同体だから一人としてカウントした、なんて気の利いた冗談はあの宇宙人は言えないだろう。
ならばどちらかが正式な能力者で、もう片方はその恩恵にあずかっているだけのはず。
これまでのやり取りを考えれば、妹の方が黒だろうか。
拳を構える。二対一。能力の強弱はともかくとして、数の多寡は絶対的だ。多ければ有利。それはこの世の真理。
弱肉強食。弱ければ所詮肉だ。人として生きていくことなんてできやしない。俺様は確かに不利な立場にあるかもしれないが、決して弱者に堕すわけにはいかなかった。
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