180: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:08:33.26 ID:BKn3hKU/0
銃口が向いた。
会計「ちっ!」
校舎の一部が弾けとんだ。回避行動をとってなければ顔面が割れたスイカみたいになっていたはずだ。猟銃を握るなんてはじめてだろうに。
ばん、ばん、ばんと連射。残弾はいくつなのだろうか。生憎、銃の知識は私には皆無だ。せめてそれくらいは知っていれば対策も立てられたけれど、仕方がない、とにかく今は逃げに徹する。
彩人「ははははっ! あなたもだいぶ、運がいい!」
彩人「わたしとおんなじだ! おんなじくらい、運がいいね!」
会計「あなたのそれは確かに運かもしれないけれど、私のこれは、実力よ」
彩人「実力ゥ?」
彩人「そんなものは意味がないね。努力だとか、実力だとか、才能だとか、そんなものは押しなべて無価値だよ」
彩人「全てを決めるのは運の良さ。運がいい人間は、何もしなくても、最後には美味しいところが転がり込んでくる」
彩人「『棚から牡丹餅』が落ちてくるのを待ってればいいだけなのさ!」
なら、私はただ単に運が悪かっただけだと?
あの辛い過去を、そういうものだから仕方がないよねと受け入れて、甘受して、生きて行けと?
会計「ふざけんな」
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