199: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:07:26.80 ID:VukTWdSA0
だが俺は慌てない。この状況は予想済みだ。すぐさま反撃が跳んでくることを念頭に置いておけば、とかく怖いことはない。
それよりも距離を離すことが今は悪手。一瞬で再生などしないのだから、それまでこいつの左側は防御が脆い。無論それは俺だって同じだけれど。
ハイキックが確かに金髪の顎を捉える。
俺は知っている。こいつの矛盾を。
生き様に開いた穴を。
最後に物を言うのはそういう部分なのだ。
体勢を立て直されるより先に飛びかかる!
金髪「うぜぇえええええっ! うぜぇんだよ、てめぇはよぉっ!」
金髪「おとなしく俺様に食われとけ!」
木刀の一閃は生えたばかりの左腕をもう一度切り落とす。歪む金髪の顔。僅かに靄がかかって見える。くそ。
詰襟「うるさい。悪即斬、それだけは譲れん」
金髪「そこを譲れつってんだよクソが!」
金髪「畿内ィイイイイイッ!」
金髪の咆哮。叫んだそれは人の名前だろうか? だとしたら、この罪に塗れた野獣にも、大事な人がいたのかもしれない。
負けられぬ理由。
詰襟「俺にもあるもんでな」
235Res/273.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。