210: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:01:02.24 ID:5HLYTs2y0
詰襟「てめぇ、騙しやがったな!」
跳ね起きる。
わお、そんな元気がどこにあるのさ。
ムム「寝てなよ」
不可視の一撃が詰襟の膝を抉った。片足が取れては仕方がない。物理的に立っていることなどできなくて、立ち上がったのは全く無駄に帰す。
それでも詰襟は諦めていない。怒りと、絶望と、それらがまぜこぜになった表情で、ボクの方を一心不乱に見ている。
あぁそんなに見ないでくれよ。射精しちゃうじゃないか。
ムム「ボクらはハナからてめぇら野蛮人の願い事なんて叶えるつもりなんざなかったのさ! ただ見たかっただけ! そう! ただ、お前らの今みたいな醜悪な顔! それが見たくて見たくて!」
ムム「その顔を肴に飲む酒が、この世で一番うまいと思うからさぁ!」
詰襟「ふざけんな……ふざけんなっ!」
ムム「ふざけてねぇよこちとら真面目なんだよマジにてめぇらの絶望顔を見てぇんだよ!」
詰襟「この、極悪人が!」
ムム「猿がボクたちを裁こうだなんて驕るんじゃねぇぞ愚図ッ!」
不可視の一撃が残った片足も抉る。牛刀を振り下ろしたようなアタックで詰襟の脚は勢いよく宙に舞った。
形容しがたい絶叫が響く。
ムム「実験動物がよぉ、反抗したらだめだろうが?」
ムム「愛玩動物がよぉ、噛みついたらだめだろうが?」
ムム「ちったぁ自分の立場を弁えなよ。ね?」
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