過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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32: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 22:37:20.69 ID:iWvh8kZB0

 それか、言葉をすぐに翻すけど、逆に学校へ行ってみるのもいいと思った。あいつらは私のことを知らない。お前らなんてすぐに殺せるんだ――そう思いながら授業を受けるのは、きっと爽快な気分だろう。
 なんなら実際に虐殺してみせたっていい。どうせあの宇宙人が何とかしてくれるのだから。

 あぁ、気分がいい。
 世界はどこまでも広がっていて、誰もがちっぽけな存在の中で、私は、私だけが、唯一無二だ。
 だから全員死ね。

 私を敬え。崇め奉れ。尊敬しろ。
 平伏して、唾を顔面で受ければいいんだ。

 思いついて駅前へと向かうことにする。途中にあるアーケード街は地下と地上の二本立て。狸小路と呼ばれるそこの奥まったところに私の目当てはある。
 刃物屋「ふじよし」。これまで私には買えなかったけれど、今の私には力がある。見たもの全てを意のままに操る邪気眼――『黒光纏いて優雅に踊れ』。椅子と机じゃ格好悪いし、そもそももっと持ち運びに便利なものを用意しないと。

 ムムは言った。能力者は惹かれあうと。意図せずとも、企図せずとも。
 ならば準備をして困ることはない。いつ見つかるか、見つけるか、わからないのだから。



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