98: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:03:39.64 ID:tJbiuqvE0
三白眼「久しぶり、に、喋るって、いうのに……」
三白眼「あなた、うるさ、すぎ」
壁から突出した柱が俺を吹き飛ばした。反対側の壁に激突し、体が軋む。
走り出そうと一歩を踏み出せば床板が抜ける。膝まで埋没する左足。顔から床へ叩きつけられた。
詰襟「姑息な真似をしやがって……」
三白眼「別に、いいじゃん」
全身のバネを使って飛びかかる。極端な前傾姿勢。三白眼との距離はおおよそ五メートルだが、構造変化を用いる敵の前で、距離を測るという行為は恐らく無意味だろう。
振り下ろした木刀は空を切り、三白眼の座っていたベッドだけを叩き壊す。
そのベッドすらも次の瞬間には消失し、俺は扉も窓もない部屋へと閉じ込められていた。
いや。
自分の思考が面白くって、つい笑ってしまう。
閉じ込められるわけがない。
木刀一閃。大破した壁はすぐに意思を持って修復に入るが、その速度よりも俺の破壊の方が圧倒的に早かった。
三白眼「……むちゃくちゃ」
三白眼の呟きが聞こえる。どこがむちゃくちゃなものか。これが正義の力だ。
詰襟「神よ! 照覧あれ!」
この俺の執行を!
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