44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/18(金) 18:05:07.13 ID:xeDtmg+30
009
後日談というか、今回のオチ。
いつだって眠りと覚醒の狭間は至福の時だ。
そこには睡眠欲を満たす、自分は今眠っている、という自覚が存在するからだ。
落ちる夢を見ると精神的に良くない、と何処かで聞いたことがあるような気がするが今回はカウントしなくても良いだろう。
そもそも僕の夢じゃないし。
『プロデューサーは誰も入れるなって言ってたけど……』
『甘いですよ律子さん、相手はあのプロデューサーですよプロデューサー!』
意識の覚醒に伴い目を開ける――が、視界は開けずに暗いままだった。
おかしいな、そんな真っ暗になるほど時間は経っていない筈なんだけれど。
単に目を開けたつもりで、目を開けるという夢を見ている、ということはある。
朝起きて、朝食を食べ出勤する――という夢を見て安心してしまうことは過去にもあった。
あの夢だと気付いて飛び起きた時の絶望感といったら無い。
『でもなんだか真に迫っていたし……』
『そんな事言って、美希がキズモノになったらどうするんですか!』
それに、とても心地良い。
こういう時に細やかに表現できる語彙が少ない自分が悔やまれる。
温かくて、いい匂いがして、何とも言えない至福の心地だ。
少々息苦しい気もするが、それを差し引いてもお釣りが有り余るほどの境地であった。
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