6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/18(金) 12:22:26.95 ID:xeDtmg+30
002
「ただいまー」
正午を少し過ぎた頃、僕はレッスンや収録のあるアイドル達を無事現場まで送り届け事務所に戻る。
午後からの予定は二時から再びアイドルの送迎、四時から出版社への営業、その後は直帰の予定だ。
「お帰りなさい、プロデューサー。 昼食は摂りましたか?」
ブロック形状の固形栄養調整食品を齧りながら、秋月が事務仕事をこなしていた。
僕の心配をしてくれるのはありがたいが、食事の時間も惜しんで仕事にかかる秋月の方が心配だ。
「ああ、車の中で済ませたよ――秋月こそ、少しは休めよ」
「お気遣いありがとうございます」
ですがこちらの方が楽なので、と秋月。
元アイドルとは思えない働きっぷりだ。
実際、秋月がいなかったら765プロは潰れかねない。文字通り事務所を支えている屋台骨だ。
年下の秋月がこれだけ頑張っている以上、年上で男の僕が役立たずという訳にもいくまい。
「星井はいるか?」
「ええ、ソファーで寝てますよ」
僕は秋月に礼を言うと、アイドル達が待機するのに使っている部屋へと向かう。
そこに他のアイドルはおらず、ただ一人星井がソファーで寝息を立てていた。
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