過去ログ - もし現代に艦娘が舞い降りたら。side:加賀
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2014/04/24(木) 01:09:58.86 ID:eHaSJ4iI0
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「加賀です。」
それが俺が初めて聴いた彼女の言葉であり、名前だった。低いトーンで小さな声だが透き通っている。それに日本語。やはり日本人のようだ。
「加賀さん、ですか。えと、よろしくお願いします。」
明らかに年下なのだが、何故か敬語になってしまう。
「……よろしく、お願いします。」
と彼女は小さくお辞儀をする。控えめな人なのかもしれない。
「では、互いの自己紹介がすんだので早速本題と、いきたいところですが、まずはお茶でもお入れしましょう。」
と、マミヤさんが席を立つ。いや待て待て、今この状態で二人きりは気まずい。
「いや!あの、お構いなく。」
全力で遠慮する。
「いえ、遠慮せずに。」
違う、そういう遠慮じゃないんだマミヤさん。国家を揺るがす程の脅威と関係した人物と二人きりにしないで欲しいという俺の切なる願いだ。しかも女性だ、なおさら嘆願する。
「では、ごゆっくりご歓談を。」
ご歓談!?初対面なのにご歓談!?日本人に初対面同士の歓談なんて最強難度だってあなたも日本人の端くれだったらわかるでしょう!と心内で絶叫。しかし願いは届かず、マミヤさんは部屋を出て行ってしまった。めでたく俺は加賀さんと二人きりになった、わーい。あかん。
「……。」
「……。」
互いに黙りこむ。沈黙が重い。普段の1秒が10秒に感じる。加賀さんに至ってはずっとこちらを見ている。なんだそんなに面白い顔か?
ともかく、彼女は少なくとも日本語はわかるようだし、何か会話をしなくては、会話だ会話。コミュニケーション。えーと、えと。何か話題を。搾り出せ俺のコミュ力。
「えっと、あっ、可愛いですね」
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