過去ログ - もし現代に艦娘が舞い降りたら。side:加賀
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2014/04/24(木) 01:13:27.76 ID:eHaSJ4iI0
え、今俺なんて言った?えっ?反射的に加賀さんをチラと見る。加賀さん、目を見開いていて固まっていた。当たり前だ。
「あ!いや!違います!いや違わないですけど、えと!そういうことを言いたかったのではなく!」
腕をぶんぶん振りながら全力で混乱する俺。生涯で一番パニクっている。お袋にエロ本バレた時以上だ。
「いや!その!アレです!間違えました!可愛いっじゃなくて、そう!美しいですね!」
もうダメだ。やらかした、完全に。ああ、引いてる、加賀さん完全にどん引いている。さっきまで目を見開いていた加賀さんは完全に俯いてしまった。そりゃ5分前に初顔合わせの相手との初会話が口説き言葉なんてコミュ力高い欧米人でもやらないからな。むしろ加賀さんからの返答が無いことも配慮すると会話にすらなってないからただ独り言。どうやら俺の秘められたコミュ力のステータスはとんでもない変態的方向へと振り切れていたようだ。
「……破廉恥ね。」
俯いていた加賀さんはそう言うと机に置かれた読みかけの本に手を伸ばし顔を隠すように広げた。やばい。第一印象最悪間違いなしだ。そして、まるで世界が静止したような沈黙。どうやら変態には顔を見られたくないようである。
「お待たせしました。」
30分ほど経過したくらいに感じた頃、飲み物が入ったコップとお菓子を乗せたお盆を持ったマミヤさんが帰ってきた。時計を確認するとほんの5分ほどである。
「あれ。なにかありましたか?」
マミヤさんは加賀さんと俺を交互に見ながら言った。
「いやいやいやいや、なにも無かったです。」
額にじわりと嫌な感触。話だけ聞けば初対面の女の子を口説いてる女癖の悪い男にしか見えないし、一応社会的立場的にあの発言は非常にまずい気がする。
「そう、ですか。……どうぞ、アイスコーヒーと羊羹です。」
すごい組み合わせだ。なんていうかアメリカン。
「わざわざ申し訳ありません。頂きます。」
正直、喉を潤わせたかったのでありがたかった。アイスコーヒーを口に含み、続いて羊羹を口に運ぶ。アイスコーヒーと合うかは別として、なにこの羊羹めちゃくちゃ美味い。どこの羊羹だろう。
「はい、加賀さんもどうぞ。」
そう言われると、加賀さんはまた本を机の上に静かに置いた。何かさっきと雰囲気が少し違う。
「加賀さんも羊羹、食べますか?」
「頂きます。」
即答。今までに聞いた中で一番、はっきりしてる声だ。
「では、先程は何かあったんですか?」
ん?とてつもなくよろしくない流れだ。
「口説かれました。」
即答。
俺のYシャツがコーヒーまみれになった。
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