過去ログ - もし現代に艦娘が舞い降りたら。side:加賀
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38:トラック提督
2014/04/25(金) 01:32:53.25 ID:j/mICx4y0
こうくう、ぼかん。なんだそれは。


「空母の事ですよ、アマギさん。」

横のマミヤさんがそう言う。空母ってあの空母?原子力で動いて戦闘機飛ばすあの空母?


「ごめんなさい。正直に言います、意味わかりません。」

だって本当に解らないからそう言うしかあるまい。理解しようとしていないのではなくただ単純に理解できない。1ミリも。

「そうですね、その反応が当たり前です。では、言い方を替えましょう。彼女は超能力者、それに値する存在です。」

胡椒の粒くらいなら今の説明で理解出来た。先ほどの話から推測するに、要は人類の敵が現れ、それは人類ではない何かで、それに対抗するのは加賀さんの超能力が必要。マミヤさんが言いたいことは多分こうだろう。ということは加賀さんは人間じゃないのか?ごめん、やっぱり理解できない。

「ええと、その。うまく理解できないのですが……。では、加賀さんは人間では無いんですか?」

ここは単刀直入に聞こう。まずは順序を置いて整理だ。


「人間です。物理と生物学的には、完璧に我々と同じです。それは米軍が保証します。」

人間らしい。ロボットのような軍事ヒューマノイド的な事を想像したが違うようだ。では、なんだ、人間空母?余計に思考が混乱してきた。頭を抱える。

「では、その超能力?というのはどんな」

「先程も言いましたが、未知なる敵に対抗する唯一の能力、としか言いようが無いです。」

やっぱりだ。人類の希望が彼女の能力、部屋に入った時のあの持ち帰って欲しい兵器は彼女という言葉は、象徴的にも願望的なものでもなくただそれの現実的な対処能力を持つ希望という意味なのだ。ちょっとまてよ。その前に、俺は確か、兵器を日本に持ち帰って欲しいとか言われたよな。ああ、ダメだ、ダメだ。もう、何が何だか解らない。ふと、顔をあげた一瞬、ただそれだけ加賀さんと目が合った。その一瞬に加賀さんの口が開く。


「信じて。」


ただ一言、その一言で俺は考えるのをやめた。まっすぐ、迷いなく俺と目を合わせていた加賀さんの瞳の中に何かを感じたのだ。それが何物にも勝る説得力となった。

「わかりました。」

そういうと、加賀さんは合わせた目線を外し、安堵の表情を浮かべたような気がした。たぶん。マミヤさんは少し驚いている様子だった。


「驚きました。こうもすんなりと信じてもらえるとは、こう言っちゃなんですが私だったら信じれません。」

別に理解して信じたわけじゃない。未知なる敵うんぬんとか超能力がうんぬんはまだ確信の一つとして持ってはいない。ただ、



「ただ、理解するより信じたほうが早いと思っただけです。」







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