過去ログ - もし現代に艦娘が舞い降りたら。side:加賀
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59:トラック提督
2014/05/04(日) 23:01:12.36 ID:YNueW5aV0

俺も観察してみようと零戦に近づこうとすると加賀さんがプロペラは撫でる手を止め、こちらを振り向き、少し身構え俯く。明らかにこの能力を見せる前と雰囲気が違う。


「えっと、俺も見ていい?」


そう断ってみる。加賀さんは、まだ何かに怯えるような表情を醸し出す。やばい、また俺なんかやらかしたのか。


「いや!別に加賀さんが嫌だったらいいよ!全然!」


そう言って胸の前で手を振りながら、踏み出した足を一歩戻すと、加賀さんが重く閉じた口を開いた。


「…………私の事、怖いとか、奇妙だとか思わないの?」


それさっきもマミヤさんに同じようなこと聞かれたような気がする。あ、怖いとか変とかは聞かれなかったか。……そうか、もしかして加賀さん気にしてるのか。でも考えてみれば恐怖とか奇妙というのは感じなかったな。ただただ驚くだけで。


「いや、まぁただ常人とは違う能力を持っているだけで、それ以外は変わらないんでしょ。加賀さんは加賀さんなんだからそれで俺はいいと思う。」


やばい、超偉そうに加えていつの間にか言葉が砕けて丁寧語忘れてる。しかも、なんか全て分かってます的な態度がクソムカつく。自分でもそう思う。


「そう、ですか。」


やばいやばい、「そう」と「ですか」の間に句点が入っている。これは嫌われたかもしれない。


「変わった人ね、あなたって。」


やばいやばいやばい、これ完全に嫌われたじゃん。



そう言って加賀さんは背を向けた。







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