過去ログ - あずさ「車輪の唄」
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6: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/04/23(水) 10:28:36.64 ID:/OYRTqSbo
困ったわね、一昨日買ったばかりなのに、ここで紐が切れちゃったら大変よねぇ…。

そんな事を思いながら彼女を見ると、頷いて、引っかかった鞄の紐を外してくれます。

私は、ありがとうと言って、改札を抜けて、ホームに滑り込む電車のドアが開くのを待ちます。
以下略



7: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/04/23(水) 10:29:08.55 ID:/OYRTqSbo
一歩さえ出してしまえば、後はドアの中に行くだけです。電車に乗り込むと、振り返って、彼女に向かって声を掛けます。

「約束よ、必ず、またいつかここで会いましょう?」

彼女は、俯いたまま手を振りました。その姿がやけに悲しくて、少しだけ涙をこぼします。
以下略



8: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/04/23(水) 10:29:39.01 ID:/OYRTqSbo
私は、空いている席を探しに電車の中に行きます。

きょろきょろと目を動かしていると、視界の端に、銀髪が映りました。

綺麗な髪ね、なんて思いながら、窓側の席が空いていたので、座って一息吐きます。
以下略



9: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/04/23(水) 10:30:11.35 ID:/OYRTqSbo
がたん、ごとん。

名残惜しく窓の外を見ていると、線路沿いの坂道を、自転車が走っています。

窓を開けると、自転車に乗った彼女が手を振りながら、叫びました。
以下略



10: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/04/23(水) 10:30:44.96 ID:/OYRTqSbo
冷たい雫が膝の上に落ちた、と気づいた時にはもう、涙の大洪水です。

会えない訳じゃない。電車に乗れば二時間ちょっとで辿り着くこの町、だけどその距離は私たちにとってはとてつもなく遠い距離。

私はまるで今生の別れのように感じていました。
以下略



11: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/04/23(水) 10:31:13.27 ID:/OYRTqSbo
知らない景色でも人は動いていて、電車の中にも人はいるけれど、私はまるで世界中に一人だけみたいに感じていました。

それから、錆び付いたあの車輪の音を思い出して、一人じゃない、と自分に言い聞かせます。

あの町では、彼女が私の事を応援してくれています。アイドルになっても彼女が私を忘れないように、私ももう忘れません。
以下略



12: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/04/23(水) 10:36:16.21 ID:/OYRTqSbo
https://www.youtube.com/watch?v=x9S9oygUEW0

以前書いた

貴音「銀河鉄道」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/23(水) 13:37:07.37 ID:ZYIiMXDio
乙です


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/23(水) 14:19:20.80 ID:P60Rwpt30
乙ですよ、乙!


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/23(水) 19:18:15.00 ID:Ci2jPiVy0
歌詞そのまんまじゃねえか。
少しは工夫しろよ


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