過去ログ - あずさ「Short Hair」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:34:59.56 ID:K2Nf9gx50

 それに、恋愛相談に乗るといったのは私で。
 相手が律子さんだと分からなくても、分かったとしても、ちゃんと聞かなきゃいけなかったのに。

 後悔が少しずつ、新雪のように心に積もっていきます。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:35:26.43 ID:K2Nf9gx50

 プロデューサーさんから、1通のメールが来ていました。

「『あずささん、突然報告してしまいすみません』……?」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:36:00.34 ID:K2Nf9gx50

「プロデューサーさん、お茶目だなぁ」

 私はプロデューサーさんのことだけを考えていたけれど、あの人は私よりずっと大人でした。
 あなたの瞳にはもう、律子さんしか映っていないんですね。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:36:29.73 ID:K2Nf9gx50

 少しだけ、まだ少しだけ。
 結婚すると聞いても、ほんのちょっぴりの心の空白が『チャンスはある』と侵食していきました。

 でも、こんなプロデューサーさんを見てしまえば、奪うなんてことが出来るはずもないと分かります。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:36:57.28 ID:K2Nf9gx50

 何気なく思いついたことがあって、私は駅の方向に再び歩き始めました。
 長い髪の間を冷たい風が通り抜けていくこの感覚は、アイドルを始めてからずっと存在していたもの。

 なら、今までのプロデューサーさんへの恋心と一緒に。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:37:25.45 ID:K2Nf9gx50

 ◆

「おはようございますっ」

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:37:52.59 ID:K2Nf9gx50

「お似合いですけど……どうしていきなり?」

「ほら、律子さんが今度から私をプロデュースしてくれるんですよね?」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:38:23.36 ID:K2Nf9gx50

 本当の理由は、多分誰にも言えないと思います。でも。

 失恋をした女は、髪を切る生き物でしょう?
 ――きっと誰も彼も、そうやって新たな道を見始めるのかもしれません。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:39:29.80 ID:K2Nf9gx50

 誰も傷つかない世界で、誰かが傷つか無くてはならないのなら。
 私はきっと、身を差し出します。

 昔から自分に根付いている自己犠牲の精神。今更考えることを変えられるとは思いません。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/25(金) 02:40:52.08 ID:K2Nf9gx50

 Base Ball Bearの「short hair」の雰囲気を見たかったので書きました。
 お読みいただき、ありがとうございました。お疲れ様でした。



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