過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/02(金) 00:02:25.67 ID:s95pQBaC0
華菜「お待たせ、じゃあ行こーか」

自然に伸ばされた手が咲を掴まえる。

しかし二の腕ではなく、今度はちゃんと掌だった。

華菜はそれ以上何も喋らなかった。

先を行く華菜の背中を見つめながら、咲はじんわりと伝わる人の温もりが随分と久しぶりな気がしていた。



咲「…ここは?」

華菜「私ん家だし」



華菜が連れてきたのは、店から徒歩で10分ほどのアパートだった。

二階建てでだいぶ年季を感じさせる外装は、就職したてでお金のない社会人が利用するには丁度よさそうな物件だった。

華菜「入るし」

促されるままに足を踏み入れる。

外に剥き出しになった階段を上った二階の一番左端に華菜の部屋はあった。



外装の割に中はまともな1Kで案外綺麗だった。

少し肌寒い部屋につくとすぐにブランケットを放られる。

厚手のそれに包まると丁度良い温かさになった。

華菜「ちょっとそこで待ってるし。テレビとか適当に見てていーから」

華菜はすぐにキッチンに向かうと(とはいえ玄関から丸見えの、薄い扉一枚挟んだ向こう側だが)忙しなく動き始める。


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