過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/02(金) 00:14:40.79 ID:s95pQBaC0
口を挟める雰囲気でもなかったので咲は仕方なくテレビを付けた。

腕時計を見ると時刻は丁度19時になったところだった。

テレビはバラエティばかり流れている。

正直見たいものがあるわけではなかったが、下らない雑談や明るい画面は咲の気を紛らわせるには十分だった。


ぼんやりと過ごすこと数十分。

キッチンに籠りきりだった華菜がようやく戻ってきた。

咲「……これ」

華菜「華菜ちゃん特製タマゴ粥だし。折角作ったんだから残さず食べるんだぞ」

まあ残り物の冷や飯で作ったんだけどな、と気恥ずかしさを誤魔化すように華菜は笑った。

鼻を擽る優しい香りの正体はお椀に盛られた卵粥だった。

戸惑う咲を余所に華菜は目の前にとん、とお椀を置いて食べるように促す。

華菜「さっきは無理に食わせて悪かったし。一週間何も食べてないのにケーキなんか食ったら胃もびっくりするよな」

華菜「でも栄養は取らなきゃ駄目だし。これ一杯…いや、半分でも良いから食べて」


華菜の声は優しかった。

言葉も決して圧するようなものではなく、咲への気遣いに溢れていた。


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