過去ログ - 【咲-saki-ss】白望「だる平犯科帳」Ⅱ -SS速報VIP

過去ログ - 【咲-saki-ss】白望「だる平犯科帳」Ⅱ

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2014/04/27(日) 20:19:49.40 ID:Ry8cWkeB0
末原「お断りや…」

白望「どうしても…？」

末原「ふん！洋榎の頭がそんなことするはずないんわ、わかっとる…誰が密偵なんかに…」

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2014/04/27(日) 20:22:18.64 ID:Ry8cWkeB0
場所は、亜久里町から二三里離れた大和田町、そこの商家である『薄墨屋』に蟹頭の洋榎が忍び込んだらしいとの知らせを受けた。盗られたのは、わずか四十両、しかもそのお金も全額、蟹頭一味が犯行現場に必ず残すとされる、蟹頭の札と共に商家の真ん前に置かれていたのだ。

華菜「この鶏の唐揚げ料理を描いた札は、間違いなく蟹頭一味のものですよ！」

白望「う～む…おかしいな…今回は随分、やり口が鮮やかだ…」

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2014/04/27(日) 20:23:38.41 ID:Ry8cWkeB0
がさがさ…

白望「！？」

するとその時、確かに暗闇の奥より人の気配がするのを白望は見逃さなかった…

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2014/04/27(日) 20:27:31.81 ID:Ry8cWkeB0
華菜「は、はい…」

白望「一体なんだったんだ…」

役宅へ帰ると、早速うざの自慢話が始まった…

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2014/04/27(日) 20:28:24.89 ID:Ry8cWkeB0
華菜「うわぁ！なんだし！」

照「くんくん…これは、魚介豚骨系の濃厚な香り…」

白望「この匂いが何だか解るの？」

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2014/04/27(日) 20:29:00.97 ID:Ry8cWkeB0
智葉「ふふ…父の敵といっても私は奴の顔も知らない…見つかるわけないさ…」

智葉が自称気味に嗤う…

智葉「私の父は、私の生まれる少し前、奴に突然斬り殺された…」

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2014/04/27(日) 20:29:33.52 ID:Ry8cWkeB0
智葉「ふふ…こんな生活にも疲れて来たからな…少しお金を作ってのんびりしたいと思う…」

ダヴァン「すると…この間の話、受けたのデスカ？」

智葉「あぁ…蟹頭の一味の奴から頼まれただる平暗殺、引き受けたよ…」

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2014/04/27(日) 20:30:40.67 ID:Ry8cWkeB0
またも白望は地下牢へ向かう、今日は心を開いてくれる、そんな期待をして恭子の顔を牢格子越に見ると…

末原「なんや…だから言ったやろ？あの蟹頭は偽者やって…」

やはり、白望に対する感情はあまり良くないようだ。

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2014/04/27(日) 20:31:08.33 ID:Ry8cWkeB0
そう言うと恭子は、白望から顔を背け、寝たふりをする、

白望（今日は良い感触だな…）

あともう一息と言ったところだろう…他にも蟹頭の雅枝の仲間であった咲や、薄荷屋に世話になっている久にも声をかけに行こうと、白望は考えた。

57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/27(日) 20:31:53.03 ID:Ry8cWkeB0
久「ひぃぃ…あ、あら白望じゃない？どうしたの？」

華菜「ふふん！やっと起きたようだな！」

白望「頼みたい事がある…蟹頭の一味の居場所を探ってほしい…」

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2014/04/27(日) 20:32:32.45 ID:Ry8cWkeB0
久「うわっぷ！もごもご…」

美穂子「あらあら♪」

久「ごほ！ごほ！苦しい…息が…」

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2014/04/27(日) 20:33:07.49 ID:Ry8cWkeB0
白望「これ何？」

「小芋を茹でたものの上に、鯉やスズキなどのなますを和えて、刻み生姜を添えたもの…」

白望「もぐもぐ…なかなかオツな味…」

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2014/04/27(日) 20:33:51.40 ID:Ry8cWkeB0
実は数時間前、智葉は蟹頭の手下より呼び出されていたのだ…

男「何時になったらだる平を殺れるんだ？」

智葉「奴は少々、手強い…たかだか五十両では割に合わん…」

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2014/04/27(日) 20:34:37.62 ID:Ry8cWkeB0
依頼料は締めて二百両、相手はあのだる平とは云え、破格の料金である。あるいは、それほどまでにこのだる平…

智葉（手強いというのか…）

白望「旨い…幸せ…」

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2014/04/27(日) 20:35:06.72 ID:Ry8cWkeB0
白望「コイツ…この間の浪人…」

咲「あわわ…な、何ですか？一体？」

照「咲、落ち着いて…敵を返り討ちにしただけ…」

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2014/04/27(日) 20:36:44.55 ID:Ry8cWkeB0
智葉「それはな、宮永照こそ、私の父の敵だからだ！」

浪人は急に起き上がる、しかし周りに白望と照とに囲まれたこの状況、手出しは出来ないだろう…

照「敵？知らない？」

64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/27(日) 20:37:37.81 ID:Ry8cWkeB0
咲「蟹頭！？そんな…蟹頭の一味が人殺しをするなんて…」

無理もない、咲は数年前まで白望によって捕らえられた蟹頭の雅枝の元で、助け働きをしていたのだから…

咲（うぅ…信じられないよ…）

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2014/04/27(日) 20:38:14.05 ID:Ry8cWkeB0
白望「ごほ…ごほ…しまっ…」

智葉「宮永照！覚えていろよ！」どひゅ～ん

浪人と女は、店から一目散に逃げ出し、すぐに行方を眩ましてしまった…

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2014/04/27(日) 20:38:49.17 ID:Ry8cWkeB0
小蒔「やった」

白望「今度は私が料理する…咲ちゃんも食べていって…」

咲「え？いいんですか…それじゃあごちそうになります」

67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/27(日) 20:39:25.06 ID:Ry8cWkeB0
今日は一旦ここまでです

68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/27(日) 20:49:05.88 ID:ZS8Uwrn9o
乙です

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