8:黒猫
2014/04/29(火) 13:34:14.43 ID:PwPAxGAg0
かずさ「それに、今日は弁当を持たせただろう?
学校に着いたら、ゆっくり食べるといい。」
朝、春希がキッチンに水を飲みに行くと、かずさはなにやら料理をしていた。
といっても、食パンにジャムをたっぷり塗ったものをラップにそのまま包んで
いるだけであったが。
本人はもう食事はすんだと告げられ、登校前に玄関で渡された包み紙は
春希の鞄の中におさまっている。小さな水筒も渡されたが、おそらく
あまーいミルクコーヒーのようだが、しっかり全部飲む予定だ。
糖分が不足している今なら調度いいし、、弟子思いの師匠が
用意してくれた食事は残さず食べてしまいたい。
それに、あこがれの彼女が用意してくれた「手作り弁当」ならば、なおさらだ。
かずさ「ほら、行くぞ。」
いつもの時間。
いつもの住宅街。
誰も、彼、彼女を見てはいない。
ただそこには、幸福な空間があったことだけは確かであった。
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