9:黒猫
2014/04/29(火) 13:36:00.60 ID:PwPAxGAg0
4 2日目 昼
いつもの時間。
いつもの学食。
昨日と同じテーブルに、同じメンツ。
ただ違うことがあるとしたら、
昨日以上に誰もがその場にいたくないと思うのは共通認識であった。
雪菜「北原君。今日はお弁当作ってきたの。栄養も考えて作ってみたんだ。
少しは北原君の手助けになりたいなって。」
春希「ありがとう。でも、小木曽も歌頑張ってるし、俺だけが頑張ってるわけ
じゃない。なによりも、俺の進捗具合が悪いのが原因なんだからさ。」
雪菜「ううん。北原くんが人一倍頑張ってるの知ってるから。」
春希「それは、俺に才能がないから、人より頑張らないといけないだけで。」
雪菜「それでも、そこまで頑張れる人なんていないよ。
はい、お箸はこれつかって。」
春希「ありがとう。・・・・・・・・・イタッ!」
左手で受け取ろうとしたが、ギターの練習でつぶれた豆の痛みで
つい落としてしまう。
雪菜「大丈夫?」
春希「大丈夫。昨日つぶれた豆が少しいたかっただけだから。
ごめん、箸落として。洗ってくるから。」
席を立とうとする春希のブレザーの裾をつかみ、呼びとめる。
春希「小木曽?」
雪菜「お箸洗いに行かなくても、こうすれば大丈夫だよ。」
春希「え?」
雪菜「はい。あ〜ん。」
春希「え?」
雪菜「だから、あ〜ん。」
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