24: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/04/30(水) 20:30:41.97 ID:IFdEPb8do
これがチャンスだ。
彼女の家までの道のりはだいたい頭に入れている播磨は、頭の中で瞬時の
告白プランを練り上げた。
(長編ラブストーリーを期待していた連中よ、残念だったな。今日でこの物語も終わりだぜ。
俺とアリスちゃんの幸せな結末(エンディング)によってな!)
播磨の頭の中にはすでにエンディングテーマが鳴り響いていた。
(待っていてくれアリスちゃん。今キミのもとへ!)
そう思った矢先、
「ちょっとキミ」
何者かが声をかけてきた。
「あン?」
振り返るとそこには、紺色の制服に身を包んだ警察官が二人。
「サングラスをかけた学生服姿の不審者がいると通報があってね。ちょっと、話を聞かせてもらえないかな」
「不審者?」
「ちょっとお話をするだけだから」
言葉は丁寧だが、有無を言わせぬ威圧感を出す警察。
これが職務質問というやつか。
中学時代、ヤンチャをしていた播磨はあまり警察にいい思い出がない。
「キミ、どこの学校? 高校生?」
「……」
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